イギリスでそうだったのか!と思った話をもうひとつ。
イギリス名物の紅茶です。
コーヒーのドリップの適温は90~95℃。
なのでコーヒーカップは保温性を高めるために口径が狭く作られています。
対して紅茶は沸騰したお湯で抽出するのが鉄則。
そのためティーカップは冷ましやすくするために口径が広く作られています。
また紅茶の香りはコーヒーのように強くありません。
ティーカップの広がった形状には、繊細な紅茶の香りを広がりやすくする効果があります。
なので紅茶は必ずティーカップでいただきましょう。
以上は日本の「紅茶の本」などには必ず書いてあることです。
ではイギリスの一般家庭をのぞいてみましょう。
おや?みなさん大きなマグカップでがぶがぶ飲まれてますねえ。
しかもティーバッグが主流です。
イギリスで消費される紅茶の96%はティーバッグという話もあります。
私が間借りさせていただいたご家庭はロンドンのウエストエンド(高級住宅地)に一戸建てを所有するミドルクラス(中流階級※ご主人が事業で成功されていた)でした。
それでも普段はソーサーなしのマグカップでしたよ。
家が大きくて部屋数が家族数より多いので、余った部屋を人に貸していたんですね。
イギリスではフツーによくある賃貸物件の形式です。
一応ホームパーティーとかちょくちょくなさる階層でした。
なのでお高そうなティーポット&ティーカップ&ソーサーのセットもカップボードには並んでましたよ。
しかしよほどの時しかご登場なさいませんでした。
またイギリスではティーといえばミルクティーが常識。
なんとイギリスで消費される紅茶の98%がミルクティで 飲まれているそうです。
レモンティーは、外でアイスティーを飲む場合はありだそうですが、そもそも夏の短いイギリス(今年は違いましたが)では、一般人は家でアイスティーは飲みません。
ホット紅茶にレモンを入れるのはアメリカ人がやり出して日本人が真似たものだそうです。
ミルクを入れないストレート紅茶(わずか2%)はイギリスでは「ブラックティー」と呼ばれます。
紅じゃないんだ!と驚いた私でした。
※ミドルクラス
日本は経済成長期にその辺の庶民も「自分は中流階級だ」と言い「一億総中流」などと言われましたが、階級社会と言われる英国は違います。
それはまた別記事で。
画像はマイナビより。
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